ストーリー
隆太郎、27歳。苛立ちと鬱屈の毎日に訪れた人生を変える転機の出来事
郊外の自動車整備工場で働く隆太郎、27歳。仕事が終わると、先輩や後輩に誘われて近所の居酒屋やガールズバーに飲みに行く毎日。退屈した日常を飽きもなく繰り返している周囲の人間を見下し、常に苛立ちを隠せずにいる隆太郎は、人から疎まれ嫌われているが、本人自身もやり切れない気持ちを抱えていた。そんな彼にある日、幼馴染の裕佑から1本の電話が入る。裕佑の母・龍子はC型肝炎から発症した肝臓がんで余命数日に迫っていた。
「うちの母ちゃんが会いたがっている」
6歳で母親を亡くし、幼少期に龍子に世話になっていた隆太郎は、7年前から彼女の病気を知っていたにも関わらず、一度も会いに行っていなかった。
これは、龍子に会いに行くことを決めた隆太郎の人生の数日間の物語。
監督コメント
この映画の物語は、自分が幼い頃に一番お世話になった大切な方との実際にあった出来事が題材になってます。この映画が今まで生きてきた自分の全てです。ひとりの人間の人生のけじめの出来事を観ていただけたら幸いです。